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栄養学の変遷②


そして現代。

栄養学は別の次元に入りました。




腸内細菌の重要性が明らかになって腸活に励んでいるのであれば

皮膚に共生して皮膚の健康を守っている常在菌にも目を向けるべきですよね?

細胞の中にも別の遺伝子をもってエネルギーを作り出してくれている

ミトコンドリアがいますよね?


さらに、私たちの遺伝子はどんな環境にあっても同じ発現をするのではなく

環境が変われば発現も変わることがわかっています。

この後天的に遺伝子発現が変わることをエピジェネティクスといい

大きな研究分野のひとつです。


つまり、私たちの体はさまざまな遺伝子の共生体であって

遺伝子にどんなシグナルを伝えるかが健康でい続けるか、病気になるかの

カギを握っているのです。


医学の父ヒポクラテスは

汝の食を薬とし、汝の薬を食とせよという有名な言葉を残しています。

食べ物に入っている成分こそ、健康を維持するために必要だということ


その成分とは?

1世紀かけて六大栄養素にまでたどり着いたわけですが

自然界には比べものにならないくらい多種多様な成分が存在しています。

ファイトケミカルです。

最新分析技術を駆使してもまだ全容がわからないファイトケミカル。

植物は数千種類とも数万種類ともいわれる化合物を作り出しています。


ファイトケミカルはエネルギーになるわけではありません。

体の構造を作る材料でもありません。

ファイトケミカルは非必須栄養成分ではあるものの

細胞に情報を送るシグナル分子として働きます



私たちの細胞は毎瞬問いかけています。

「生きるか」

「老いるか」

「炎症を起こすか」

「修復するか」

「死ぬか」


その答えを決めているのは食べ物です。

つまり私たちは、ただお腹を満たすために食べ物を食べているのではなく

細胞の未来を選択しています


昭和の栄養学は「足りないもの」を探しました。

平成の栄養学は「多すぎるもの」を疑いました。

そして令和の栄養学は「細胞に何を命令しているのか?」を問いています。


私たちは毎日箸を持つたびに

自分の細胞を治療し、細胞の未来を決めているのです。




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