見えないものを想像するチカラ②
- AKIKO SAKAI
- 2020年5月24日
- 読了時間: 2分
先日ひょんなことから腸内細菌に詳しい博士のオンライン・セミナーを聴講する機会に恵まれました。
その中で見た画像が衝撃的でした!

便秘とか下痢とか、過敏性大腸炎とか、腸のトラブルを抱えている人の多くは腸の形が変形しています。
治療分野から見ると理由はさまざまで、刺激性下剤の使い過ぎとか、運動をしていたのに止めたとか、ストレス性とか。
確かにそれはあるよなぁ~と思います。
一方で、腸内細菌側から考察すると、大腸だって動くにはエネルギーが必要。
大腸は酪酸を直接エネルギーとして使っているのだから、酪酸を作れる腸じゃなきゃダメなんじゃないかしら?とのこと。
酪酸は主に乳酸 and/or 酢酸から酪酸産生菌によって作られる短鎖脂肪酸。
小腸で分解できず大腸にやってきた炭水化物を、乳酸菌によって乳酸と酢酸に発酵されることがとても大事!と話していました。
細菌側(プロバイオティクス)からではなく、細菌のエサ(プレバイオティクス)側からアプローチをかけている私としては、大腸には1000種類以上の細菌が住んでいるのだから、デンプンとかオリゴ糖とか乳酸菌が喜ぶエサだけでは足りないのではないか?と思うわけです。
酪酸産生菌はニッチと言われればそうかもしれませんが、腸内細菌の多様性を持たせるにはエサもいろいろな方がいいはず。
事実、自己免疫疾患、大腸炎、肥満などなどで、共通して酪酸産生菌の減少が報告されています。
昨年、私は人生初めての大腸内視鏡検査をやりました😅
腸内細菌をペットと思い、きちんとエサをやり続けていた結果がこれ↓
「ガンおろかポリープひとつない綺麗な腸だよ」とお墨付きをいただきました👍

腸は外見からは見えませんが、ある程度検査できる臓器です。
日ごろのお便り💩や感覚を大事にして、見えないけれど想像してみましょう。
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