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これが免疫反応というもの

更新日:2020年6月23日



Nature Medicinehttps://www.nature.com/articles/s41591-020-0819-2)に掲載された論文によると、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した患者の血中で増えた免疫細胞群は、抗体分泌細胞、濾胞性ヘルパーT細胞、活性型CD4+T細胞、CD8+T細胞、そしてSARS-CoV-2(サーズ、コロナウイルス)に感染したことで作られCOVID-19に結合した免疫グロブリンM(IgM)とIgG。



この患者は、中国武漢出身の女性、発症11日前にオーストラリアに入り、メルボルンの病院に来院する4日前から諸々の症状が出ていたとのこと。

軽度から中度の新型コロナウイルス感染者と診断され、約1週間で陰性、約2週間で症状は完全に消失した。


この症例から予測できることは、この女性は以前にSARSに感染したことがあるということ、新型のコロナウイルスであっても以前に覚えていたコロナウイルスに対する抗体を産生し結合すること、そして未知の外敵に対する抗体産生反応が働くということ。


今や、どこで感染するかもわからず心配だけが募る毎日ですが、感染しても「抗体を作る&敵を覚えて次に備える」免疫力がしっかりあれば、この女性のように軽症または中度で回復する可能性が高いということでしょう。


当たり前の公衆衛生を守りつつ、来季には季節性インフルエンザと同じウイルスになるであろう「新型コロナウイルス」の終息に協力しましょう。




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