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がんを考える⑧終

がん細胞の社会を実社会に照らし合わせて ① ひとりひとり(細胞ひとつひとつ ② 集団形成(がんへの成長過程 ③ その集団を取り巻く地域社会(細胞間マトリックス、免疫システム に沿って話を進めてきました。 最後に③のがんを取り巻く地域社会について考えてみます。 「がん」と聞くとまず思い浮かべるのが免疫です。 免疫は、体の中の自己と他を認識して排除する、健康にとってなくてはならない機能です。 がん細胞は、自分の細胞でありながら異物になった細胞なので排除する対象になります。 がん細胞を「殺す」役割を担うのが細胞傷害性T細胞(CTL)。(図左) CTLは”手”を伸ばしてがん細胞を認識し、”死のシグナル”を送ります。(図中央) ”死のシグナル”を受け取るとアポトーシスのスイッチが入り、自死します。 アポトーシスのスイッチが入ったがん細胞は、小さな泡状に変化し(図右)、マクロファージが消化して除去します。



このように、免疫はがん細胞を攻撃する能力を持っていますが、がん細胞は刻々と形質が変化し、免疫から逃れる術を手に入れていきます。 がん細胞を取り巻く環境も、加齢や炎症などの影響でバリアが緩くなり、がんの増殖や転移を許すようになってしまいます。

がんの最大のリスクは加齢です。 遺伝子変異が蓄積されていくからです。 がんになるリスクを誰もが抱えているのに、がん研究も患者になる私たちも、がんになってからのことしか考えてきませんでした。 がんになってからではなく、がんの発生を抑制できている若いころから予防を心がけることが大切ではないでしょうか。


『ヒトはなぜ「がん」になるのか』から、今後のヒントになる一節を紹介します。

がんの慈善事業団体が開いているウェブサイトなどを見に行けば、たいていお決まりの予防アドバイスが載っている。

禁煙する、日焼けに注意する、健康的な体重を維持する、飲酒量を減らす、食物繊維を多くとって牛肉や羊肉などを減らす、適度な運動をする。

こうした行動はすべて、がんのリスク低減との関係性が見出されてはいるものの、私たちは実際のところ「なぜ」そうなのかを知らない。

そろそろ、健康産業がつぎつぎ繰り出す疑似科学に対抗して、食事法や運動法、サプリメントが細胞レベルでの健康にどれだけ影響しているのかを科学的に研究すべきときが来ていると思う。

特定の食品やサプリメントが「免疫力を上げる」というような中身のない話ではなく、体内の炎症を起こしやすい環境をコントロールするのが可能なのかどうか、それを安全に実行するにはどうすればいいのか、といったことをきちんと語れるようになりたいものだ。



アロガは「細胞は健康になるようにできている」と考えています。

細胞ひとつひとつに備わっているアポトーシスとオートファジーをサポートすることで、37兆個の細胞が正しく生き、正しく死に、正しく入れ替わり、健康を維持できると考えています。

配合している植物は、伝統医学で使い続けられている薬用植物です。

伝統医学は対処療法ではなく、体のバランスを整えることで自らが健康になるようにサポートする医学です。

最新科学によって「なぜ健康になるようにサポートできるのか」が明らかにされつつあります。


日本は医療費が右肩上がりです。

日本はがんの死亡率が右肩上がりのままです。

将来に向けて、肉体の、経済の、精神の負担を少しでも減らしていくことは急務です。

病気ではなく健康のことを、治療ではなく予防のことを、アロガなら語れるのではないでしょうか?

 
 
 

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