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老化細胞とSASP因子

『肌の老化を加速させる「老化細胞の蓄積」のメカニズムを発見!』として、2020年、日本メナード化粧品株式会社が藤田医科大学医学部 応用細胞再生医学講座と皮膚科学講座との共同研究を発表しました。

(プレスリリースはこちら、Experimental Drematologyの論文はこちら




老化した細胞(ここでは線維芽細胞)は本来、自ら細胞死を起こし(アポトーシス)、それをマクロファージが貪食して除去します。

記事には書いてありませんが、無事に細胞が除去されれば新しい細胞が再生されます

マクロファージが弱っていると貪食できないので老化細胞として残ってしまいます。


老化細胞はただ居残るだけでなく、炎症物質を放出するので周りの細胞までも老化を促進するように仕向けてしまうのです。



老化細胞をアポトーシスに向かわせるにも(TNF-αを放出)、アポトーシスした細胞を貪食するのにも、マクロファージはとても大事な細胞なんです。



そして今日、『新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染は細胞老化を引き起こすことで炎症反応が持続することを発見』として、大阪大学 微生物病研究所 遺伝子生物学分野の原 英二教授らの研究がニュースになりました。

(概要はこちら、Nature Agingの論文はこちら


新型コロナウイルスは、重症化のみならず、ある割合で後遺症が見られることも問題になっています。

感染細胞では炎症反応が起こります。

急激に炎症が起こってどうにもならない事態はサイトカインストームと呼ばれましたよね。


感染細胞から放出される炎症物質は、周りの非感染細胞にまで飛び火してしまいます。

感染細胞は細胞死を起こしたとしても、飛び火した細胞は老化細胞となり、また炎症物質を放出する。。。の繰り返しで炎症は慢性化し後遺症へ😨



皮膚の細胞であっても、肺の細胞であっても、2つの研究で確認したことは同じ。

① 正常な細胞が何らかの異常を起こした場合、アポトーシスを起こす

② アポトーシスさせるにも、アポトーシスした細胞を除去するにもマクロファージが必要

③ アポトーシスできずに老化細胞になると炎症を起こす

④ いつまでも炎症が続くと老化が進んだり、後遺症が残る




修復できないほどの傷を負った細胞の選択肢は3つ。

1つはアポトーシスできれいに消えること。

2つ目は老化細胞(senesence cell)になって、、、今回の記事の通り。

3つ目はがん細胞(cancer)になる。


老化を加速させないためにも、慢性炎症を抱えないためにも、がんを予防するにも、基本は1つ。

アポトーシスが正常に行われ、跡形もなく体から消えること。


では、どうしたらいいのでしょう?

答えは植物が持っています!


☆アポトーシスをしなければならないときはそのように、アポトーシスしてはいけないときはそのようにサポートする成分を持っています。


☆マクロファージのような免疫細胞が正常に働けるようにサポートする成分を持っています。


☆炎症を落ち着かせるような成分(抗炎症物質)を持っています。


その他にも体が健康にいられるような成分をたくさん持っています。


You are what you eat!


身体の仕組みはずっと変わっていません。

変わったのは食べているモノ。

最先端の記事を読みながら、根っこはここだよねと思うのです。

そして私は、慢性鼻炎、湿疹から解放されたのです♪














 
 
 

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