心豊かなアロガライフを目指して
アロガの扉
マカナリー博士の軌跡
20世紀の発見「アセマンナン」
ビル・マカナリー博士は、薬理学と毒性学の博士です。
熱を出した時、やけどをした時、なんにでも使うアロエベラの働きに興味を持ち、その源を突き止めれば薬になるのではないかと考えました。
1980年代半ば、博士はとうとうアロエベラの本体を突き止めます。
それはアセマンナンと命名したマンノース多糖体でした。
博士はアセマンナンの構造を決定し、免疫細胞を活性化するという働きを明らかにし、アセマンナン関連を含む300を超える特許を取得しました。

アセマンナンが免疫系に働きかけることは明らかでしたし、毒性も全くありません。
しかし、毒性が全くないことからヒトの薬としては認められませんでした。
そこで博士は、サプリメントとして開発することにしました。
アセマンナンは、体の働きを無理矢理強めたり弱めたりするのではなく、良い状態に調整する栄養だと考えたのです。

ちょうどその頃、糖鎖の研究が急速に進んでいました。
糖鎖は糖が鎖状につながったもので、細胞表面のタンパク質や脂質と結びついて細胞の外側に産毛のように出ています。
細胞は、糖鎖を使って自分の情報を相手に伝え、また糖鎖を使って相手の情報を受け取り、細胞同士のコミュニケーションをはかります。
体を構成している約37兆個の細胞が正確に情報を伝え合うことは、健康を維持する上で非常に重要な働きです。
博士は糖鎖を構成する糖を「糖質栄養素」と呼び、新しい栄養概念を打ち立てました。
21世紀の挑戦「アポトーシス」
博士は常に「細胞が健康なら体は健康になる」と考えています。
しかし、細胞レベルの健康を叶えるためには、まだ不十分だと感じていました。
細胞同士の情報伝達だけでなく、細胞内の情報伝達が不可欠だからです。
「(遺伝子に)プログラムされた細胞死」とも呼ばれるアポトーシスの現象をテーマにした研究が、2002年にノーベル賞医学・生理学賞を受賞しました。
博士は、アポトーシスが細胞の健康に必須の基本機能だということに気づきます。

アポトーシスは、古くなった(寿命)細胞や不用になった細胞、不健康な細胞が除去される仕組みです。
細胞が除かれた後には、新しい細胞が生まれます。
細胞がきちんとした死を迎えないと問題が起こることもわかってきました。
21世紀は遺伝子研究の時代、栄養学も遺伝子に働きかける栄養へと発展しています!
アロガは細胞が自ら健康になる仕組みをサポートすることで、真の健康へと導きます。

《動画》ビル・マカナリー博士の研究の足跡とアロガ製品について
メルマガ 2024年 (169号~183号)
【169号】 2024-1-1
あけましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、ほぼ通常通りの生活に戻りました。
一方で、インフルエンザウイルスやプール熱、胃腸炎など、季節性だった感染症が一気に流行した年でもありました。
薬やワクチンが開発されても、病原体は決して無くなりません。
条件が合えば増殖します。
私たちにできることは、正しい防御機能を持ち続けて、病原体が好む環境を作らないことです。
幸いにして、私たちにはアロガがあります!
今年もより一層の健康を目指して、良い一年にしていきましょう!
2018年から続けているAROGA NEWSは、お陰様で7年目に突入しました🎉
また、昨年4月から始めたAROGA Letterでも情報発信しています😊
さまざまな情報は【アロガの扉】に載せています。
ご活用いただけたら嬉しいです♪
(PW : tobira88 を入力して専用サイトにお入りください)

【170号】 2024-1-15
糖質栄養素とは?①
ビル・マカナリー博士が亡くなられてから早くも1年が経とうとしています。
博士が研究開発した製品に関わってきた者として、アセマンナンの発見からスタートした博士は何を成し遂げてきたのかをまとめておきたいと思います。
博士は、1980年代にアロエベラからアセマンナンを単離し、構造を明らかにし、マクロファージを活性化する物質であることを突き止めました。
この時代、糖質は炭水化物と称され、体のエネルギー源として使われ燃えてなくなるものであり、何かの働きを持つものはタンパク質であるというのが常識でした。
しかし、アロエベラの活性本体であるアセマンナンが、マンノースという糖が多数連なった(アセチル基が付加している)多糖類であったことから、「糖には別の働きがある」ことを明らかにしました。

そこで博士は、《Glyconutrition:糖質栄養素》という造語を作り、エネルギー源になるのではなく、別の働きを持つ糖質があるという概念《糖質栄養素概念》を打ち立てました。
博士は、マンノースという糖が、アセマンナンという多糖が、体にどのように働きかけているのかを明らかにしようとしましたが、ちょうどその頃、糖鎖研究が盛んに行われ始めていました。
個人的な話で恐縮ですが、1980年代初期、私は大学であるタンパク質の解析を行っていましたが、「タンパク質に付いている糖が邪魔なんだよね」という教授の言葉を覚えています。
糖鎖の重要性など全く知らない時期でした。
博士は、マンノースが(N型)糖鎖の土台を構成する重要な糖であることに驚くとともに、糖鎖を作り上げるのに必要な糖があることに注目しました。
下記の図の緑色の丸がマンノースです。
N型糖鎖の構成は、高マンノース型からマンノースが外れていき、他の糖が付加する順序を辿ります。

しかし、糖鎖形成に必要な糖があるにもかかわらず、食事から得られる糖質には偏りがあることから、補助食品の開発を進めることになりました。
(次回に続く)
【171号】 2024-2-1
糖質栄養素とは?②
1月24日に行われたドクターズ・ミーティングで、ジョン・ロリンズ博士がビル・マカナリー博士との想い出を語りました。
ロリンズ博士は、米国特許商標庁の試験官だった時にマカナリー博士と出会い、博士の発明や製品開発を科学的に理解し続けてきました。
もちろん、良き親友であり、良き仕事仲間でもありました。
今回の「糖質栄養素とは?」シリーズでは、ロリンズ博士の言葉も借りながら進めていこうと思います。
話は、マカナリー博士がアセマンナン関連の特許を申請したところから始まります。
特許とは、ひとつの発見に対してひとつの申請をしなければなりません。
最初、マカナリー博士の特許申請を読んだとき、複数の発見が含まれていると思ったそうです。
しかし、マカナリー博士と弁護士と会って話を聞くうちに、この特許の本質が見えてきました。

マカナリー博士と彼のチームは、キャリントン研究所でアロエベラに含まれる有効成分の同定、単離、特性解析、生物学的特性を明らかにしました。
その活性成分は、マンノース単糖あるいは複数の糖が連なるアセチル化マンナンという複合糖質でした。
マカナリー博士の研究は、この活性成分が特定の免疫細胞を活性化し、免疫系を刺激することを示していました。
ロリンズ博士は、この新しい物質の用途の一つが自己免疫疾患の治療であることに気づいたのです。
マカナリー博士の特許申請以前にも、アロエの生物学的状況に関する出願はありましたが、どの発明者も活性成分を特定することはできていませんでした。
マカナリー博士が初めて、それを成し遂げたのです!
ロリンズ博士はこの発見に興奮し、マカナリー博士のアロエに関するさまざまな申請に対して特許を発行しました。
炭水化物はエネルギーになるものという世界的な共通認識があった時代に、マカナリー博士は「ある種の多糖類には薬効があり、健康維持に役立つ」と主張していました。
これが、前回のメルマガで触れた「糖質栄養素概念」です。
その後、マカナリー博士はマナテックという会社で科学部門最高責任者として、糖質栄養補助食品「アンブロトース」をはじめ、多くの製品を開発することになります。
ロリンズ博士は、アンブロトースに関する体験談を話してくれました。
ひとつは、友人と友人のお母さんの話です。
友人は、友人の代理でロリンズ博士のオフィスを訪ねて来て、ある製品についての意見を求めてきました。
友人のお母さんががんと診断され、化学療法も放射線療法も受けたくないので自然療法を模索しているとのこと。
マカナリー博士が発明した製品の情報を見せてきたのでした。
ロリンズ博士は友人に、「これは10年前から注目してきた、医療に革命をもたらす新発見だ」と伝えました。
彼らはマナテックのアソシエートになりました。
そしてもうひとつは、ロリンズ博士の奥様エイダの話です。
エイダは、ロリンズ博士がマカナリー博士の特許を審査している頃、ループス(全身性紅斑性狼瘡)と診断されました。
1980年代にループスや自己免疫疾患の治療に有効な薬はなく、その後10年間プレドニゾロンを服用していました。
友人がオフィスを訪ねてきたことをきっかけに、ロリンズ博士もエイダのために製品を手に入れたいと思いました。
しかし、販促活動に関与すれば重大な利益相反になることはわかっていました。
そこで、アンブロトースを入手する特別許可をとりつけ、エイダはアンブロトースを摂るようになりました。
反応は実に驚異的でした。
1ヶ月も経たないうちにプレドニゾロンの投与量が減っていき、翌年の年末には服用を止めることができました。
それ以来、プレドニゾロンは服用していませんし、アロガのパスウェイズ製品はアンブロトース以上の効果を発揮しています。
実は、マカナリー博士はエイダがループスと戦っていた数年間、製品を無償で提供してくれていました。
マカナリー博士は一切の見返りを求めることはありませんでしたし、他の多くの人々にもこのようなことをしていました。
マカナリー博士の人間性やアロガにつながる研究に関しては次回に。
【172号】 2024-2-17
アロガへの道
前回に引き続き、ジョン・ロリンズ博士のお話から、ビル・マカナリー博士の人間性とアロガに至る経緯について綴っていきます。
ロリンズ博士とマカナリー博士は、特許商標庁の試験官と特許申請者という関係以上の友好関係を築きました。
科学、宗教、時事問題、さまざまな話題について話をしてきた中で、マカナリー博士が知らなかったり意見を言わなかったことはなかったそうです。
もちろん、複雑な科学や数学のことも他の科学者以上に理解できているようでした。
特に、自然界に根差した製品を生み出す洞察力は、大方の科学者よりも優れていたそうです。

マカナリー博士は、世界中のさまざまな文化に目を向け、狩猟採取民族が食べていた植物が薬としても使われていたことに気づきました。
文献検索をしていくうちに、古代の植物とウェルネスを結びつける共通項があることにも気づきました。
研究者たちも、これらの植物を研究し始めるにつれて、植物は食料になるだけでなく、体を支え病気から守る働きがあることを発見し始めました。
マカナリー博士は、アロガ製品の開発10年を超える時間を費やし、最終段階に近づいたタイミングでロリンズ博士ご夫妻をダラスに呼びました。
「アポトーシスについて何を知っている?」
「プロブラムされた細胞死という、体の中のシステムを表す言葉だ」
「その通りだけれども、それ以上のものなんだと思うんだ」
ロリンズ博士は分厚い資料を持ってホテルに戻り、一晩かけて熟読して、ようやくマカナリー博士が発見したことを理解しました。
やがてマカナリー博士から特許出願を助けてくれないかと頼まれ、現在、ロリンズ博士は特許関係のサポートをするだけでなく、アンバサダーとしてもアロガをサポートしています。
【173号】 2024-3-8
ポリフェノールはなぜ”体にいい”?
NHKのヒューマニエンス「“植物” 支配者は周りを動かす」の後半で「ポリフェノールはなぜ”体にいい”?」の話がありました。
アロガの考え方が科学的に証明されてきたと嬉しくなったので取り上げます。
九州大学大学院 立花宏文教授らの研究によって、お茶などに含まれるエピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)の抗がん作用の作用機序が解明されました。
ポリフェノール類は約8000種類もあると言われていますが、タンパク質に結合しやすいという特徴があります。
そして、体にとっては異物、つまり体はEGCGを毒として認識します。
腸は毒であるEGCGをほとんど吸収しません。

腸に吸収される微量濃度のEGCGをがん細胞に添加したところ、EGCGはがん細胞表面に結合しました。
がん細胞表面にはEGCGの受容体が発現していたのです。

EGCGががん細胞に結合すると、ただ結合しただけでなく細胞内のさまざまな物質が動き出し、最終的にはDNAがズタズタになって細胞はアポトーシスすることがわかりました。
正常な細胞にもEGCG受容体は発現していて結合するのですが、アポトーシスすることはありません。
例えば、炎症にも関わるマクロファージにEGCGが結合すると、過剰な炎症を抑えるように働きます。
EGCGは、がん細胞を死滅させる一方で、正常細胞には良い働きをもたらすことがわかってきました。
がん細胞に対するポリフェノールの働きがここまで解明されたのはカテキンが初めてですが、植物にはこのような作用を持つ化合物がまだまだあると考えられています。
また、カテキンと柑橘系のポリフェノールを一緒に摂ると、抗肥満作用が3倍になることもわかってきました。
研究では1種類の化合物を使って試験する必要がありますが、食べ物には多種多様な化合物が含まれていて、それらを合わせて摂取することが有効であろうと考えられます。
ただし、日常生活で摂取する程度の量では足りないとも考えられます。
この番組を見て、まさにアロガがやっていることだ!と思いました。
ビル・マカナリー博士の研究の真髄が、ようやく科学的に証明され始めましたね。
【174号】 2024-3-22
肌の老化あれこれ①
BSテレ東の《居間からサイエンス》で「「たるみ」の要因を解明!最先端の”老化”研究」と題して、たるみ研究の第一人者、資生堂の江連フェロー率いるサイエンスチームの研究が紹介されました。
「スキンケアは内側から」が常識になった昨今、肌内部の変化を知れば対策もわかってきます。
たるみの要因は4つ。
真皮の基盤構造、真皮の中にある線維芽細胞や立毛筋、そしてさらに真皮より内側の表情筋の変化が挙げられています。
たった2㎜ほどの真皮ですが、加齢による変化は驚くほどです。

まず、線維芽細胞の老化から取り上げます。
線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンを産生して肌に弾力やハリを持たせ、ヒアルロン酸を産生して保水性を維持します。
線維芽細胞は、お互いが触れ合うようにネットワークを築いています(下図の左上)が、加齢とともに繋がりがなくなっていきます(右上)。
これが線維芽細胞が老化した状態です。
細胞が老化すれば、コラーゲン(やその他の構成成分)の産生も落ちてしまいます。

下図は資生堂ではなく、以前にもメルマガに載せたファンケル研究所の画像ですが、加齢とともに弾力繊維が短く太くなり、真皮構造が歪んでいるのがよくわかります。

老化した線維芽細胞を除去し、新しい細胞に入れ替えるのはアポトーシスの仕事。
アポトーシスをサポートする栄養成分を真皮にまで届けることが肌老化を防ぐ第一歩なんです。(次回に続く)
【175号】 2024-4-7
肌の老化あれこれ②
たるみ研究の第一人者、資生堂の江連フェローが導き出した「たるみの要因」は4つ。
1.線維芽細胞の老化
2.真皮基盤構造の喪失
3.表情筋の機能低下
4.重力に抵抗する立毛筋の衰え
前回(174号)では、1.線維芽細胞の老化 について書きました。
真皮を構成する線維芽細胞が老化すると、細胞同士のネットワークが弱くなり、細胞が作り出すコラーゲンなどが少なくなるというものでした。
線維芽細胞が老化するということは、真皮構造が変化するということです。
そのひとつが「空洞化」
真皮部分だったところが、真皮の下にある皮下脂肪で置き換わったように見えます。
この変化は、加齢によって真皮の奥にある汗腺が萎縮し、表皮近くに上がってきたことで、汗腺があった場所に空洞ができるとのこと。
「なるほど、歳を取ると顔から汗が噴き出すのは汗腺が表皮に近くなったからか!」と勝手に納得😄

もうひとつの変化が2.真皮基盤構造の喪失 です。
皮膚は表面から、角質、表皮、真皮、皮下脂肪と層を成していますが、顔の真皮には「アンカー構造」と名付けられた突起があることがわかりました(下図の丸で囲んだ部分)。
皮下脂肪にくさびを打つように真皮が入り込むことで肌の張りを維持しています。
アンカー構造も、線維芽細胞が産生するコラーゲンやエラスチンといった弾力繊維で構成されています。

線維芽細胞が老化すると想像以上の構造変化をもたらします。
老化した細胞を新しい細胞に入れ替えるアポトーシスをサポートして、たるみのない若々しい肌を目指しましょう!
【176号】 2024-5-11
腸内細菌叢の最新情報
BSテレ東『いまからサイエンス』から得た「腸内細菌叢の最新情報」をまとめておきます。
大腸は私たちがコントロールできる臓器です
大腸を病気の発生源にするんですか?
健康の発信源にするんですか?
腸内細菌研究の第一人者であり、腸内フローラ、腸活、腸年齢、腸内環境とさまざまな言葉を作ってきた辨野義己先生は、半世紀にわたる研究で
・長寿菌
・がんを促進する菌
・がんを抑制する菌
など、多種多様な腸内細菌を発見、研究しています。
腸には小腸と大腸がありますが、圧倒的に大腸のほうが菌数が多く(1gに対して1千万個 vs 1千億個)それゆえ、大腸は最も病気の種類が多い臓器なんだとか。
腸内細菌で作られた有害物質が吸収されて、血流を介して全身に巡り、さまざまな病気を引き起こしてしまいます。

そこで、できるだけ善玉菌を増やし悪玉菌を減らそうというのが腸活です。
そもそも、腸内細菌はいつからお腹の中にいるのでしょうか?
母親が持っている菌の一部は、臍脳を通して胎児に入っています。
そして胎児は産道を通るときに菌を飲み込みながら生まれてきます。
つまり、新生児の腸内細菌の約4割は母親からの菌だと言われていて、善玉菌も悪玉菌も受け継ぎます。
6割は生活していく中で獲得し、種類的には3歳くらいで出来上がるのだそうです。
母親から引き継いだ約4割の腸内細菌は、母親の遺伝子を受け継いでいる腸壁に吸着する能力が強く、これらが常在菌になります。
腸内細菌叢は、人それぞれに違っていて、さらに生活環境、地域、男女によっても違いがあります。
善玉菌の代表格ビフィズス菌は善玉菌の半数以上を占めていて、出産時に獲得します。
帝王切開で出産した場合は母親のビフィズス菌に触れる機会が少ないので、ビフィズス菌を与える治療を行うそうです。

ヨーグルトを食べればビフィズス菌が取れると思っていませんか?
口から入るビフィズス菌、つまり母親由来ではないビフィズス菌は腸に定着することができません。
何もしないわけではなく、常在菌のビフィズス菌を活性化して体外に排出されていきます。
もし、ヨ ーグルトでビフィズス菌を取ろうとすると1日300グラム以上が必要なんだそうです!?

ビフィズス菌と合わせて長生きするための腸内環境で重要なのが、酪酸産生菌が多くいること。
先生は、ビフィズス菌と酪酸産生菌を合わせて長寿菌と呼んでいます。
便秘の女性でも全員が酪酸産生菌を持っていましたが、活性化していませんでした。
酪酸産生菌を活性化するのに必要なのは菌を足すのではなく食物繊維です!
食物繊維を多く摂れるバランス良い食生活が大事なんですね。
***************
酪酸産生菌は1種類ではありませんから、多種類の食物繊維が必要です。
アロガのパスウェイズ製品には、食生活で不足している多種類の食物繊維がたくさん入っています。
アロガで「腸を健康の発信源」にしてきませんか?
【177号】 2024-6-7
『WHOLE』①
T・コリン・キャンベル博士著『WHOLE がんとあらゆる生活習慣を予防する最先端栄養学(原題:WHOLE Rethinking the Science Nutrition)』を読んでみて、「アロガがなぜ凍結乾燥しただけの丸ごとにこだわっているのか」を感じられる内容だったので簡単にまとめていきます。
博士は『The China Study(邦題:チャイナスタディ 葬られた第二のマクガバン報告)』の著者です。
かいつまんで言えば、動物性タンパク質はがんを誘発する、必要なのは植物由来のホールフード(Plant-based whole foods:PBWF)である、ということなのですが、しっかりした根拠があるにもかかわらず世の中の食生活は改善していません。
その理由を『WHOLE』では述べています。
『WHOLE』は全編を通して、リダクショニズム(細分主義)とホーリズム(全体主義)という枠組み・考え方が、医療・製薬・栄養・サプリメントにどう影響しているのかを説明しています。
研究者レベルから企業、行政にまで影響は及んでいるのですが、メルマガではアロガに関係するであろう医療・製薬・栄養・サプリメントを取り上げていきます。

まず、リダクショニズムとホーリズムについて。
「群盲象を評す」とは、盲人たちが象のあちこちを触って「象はうちわのようだ」「象は壁のようだ」と評すも誰も象の全体像を知らない、という話ですが、これを何度も引き合いに出しています。
リダクショニズムとは、象を細分化して理解し、象全体を理解できたとする考え方です。
ホーリズムとは、各パーツは繋がっており、役割があり、象全体を構成しているという考え方です。
西洋医療(現代医療)はリダクショニズムに則った医療で、体の臓器・組織を細分化して治療に当たります。
骨を折ったといった急性疾患の場合は、現代医療が役立ちます。
しかし慢性疾患の場合、果たして細分化された治療が解決につながるでしょうか?
症状に対する投薬を行い、投薬に伴う副作用でさらに薬が増える…対処療法では解決できない病気がたくさんあります。

対照的なのは東洋医学(伝統医学)で、ホーリズムの医療です。
体全体を観察し、恒常性を崩している原因を探ります。
科学者にとって「気」や「流れ」といった概念は宗教的で、潜在的な拒否反応を示してきたそうです。
しかし最近では、臓器同士が相互作用を持つことや、東洋医学のメというカニズムが西洋医学的に解明され始め『東洋医学はなぜ効くのか』という本も出版されています。
西洋医学と東洋医学、どちらも良いところがあります。
しかし、日本では西洋医学中心の医療であると言わざるを得ません。
もう少し、ホーリズムな考え方を身につけていきたいと思います。
【178号】 2024-6-22
『WHOLE』②
前回は、リダクショニズム(細分主義)とホーリズム(全体主義)という二つの枠組みについて簡単に書きました。
今回は、現在の栄養学はリダクショニズムに則っているという話をしていきます。
『WHOLE』には
「カルシウムは骨を強くする」「ビタミンAが不足すると視力が悪くなる」「ビタミンEにはがんと闘う抗酸化作用がある」とか、食品パッケージの栄養成分表に注目したり、タンパク質が充分に摂れているか気になる、といったことはすべて、食べ物を構成しているパーツ(個別の栄養素)を見分けて、それぞれが体の中でどのような働きをして、どれくらいの量が必要なのかを正確にはじき出すリダクショニズムに則った枠組みでのみ通用する理屈です。
という内容が書いてあります。
例えば、1回目の食事でビタミンCを100㎎摂取し、2回目の食事で500㎎を摂取したら、2回目は1回目の5倍量のビタミンCが組織まで届くでしょうか?
答えはNOです。
栄養素の吸収は、その時点で何を必要としているかに左右されるからです。
栄養素が様々な組織や細胞に送られるための消化・吸収率は、その時点でのその栄養に対する体のニーズに概ね比例するということです。
この「ニーズ」は常に体によって「検知」され、栄養素の摂取からその利用に至るまでの様々な「経路」の段階で機能する多様なしくみによってコントロールされています。
栄養素が辿る経路の多くは枝分かれしており、枝分かれに枝分かれを繰り返して、栄養素はリダクショニズムによって提唱されているような単純な線形モデルをはるかに超える複雑さで予測不可能な反応の迷路を通っていきます。

さらに、
食品中の栄養素含有量にもばらつきがあります。
同じ食品でも、季節や土壌、保管方法、処理方法などによって数倍から数十倍もの開きがあります。
さらに、
栄養素はお互いの活性を変えることができます。
例えば、免疫系を構成する物質にも影響を与えることが分かっている栄養素のペアとして、ビタミンEとセレン、ビタミンEとビタミンC…(中略)
ミネラルであるマグネシウムは鉄、マンガン、ビタミンE、カリウム、カルシウム、リン、ナトリウムの効果に影響をおよぼし、これらの物質を含む何百もの酵素の働きに影響を与えます…(中略)
マグネシウムは300種類以上の酵素の機能に欠かせないことがすでに分かっているという事実だけを見ても、すべての栄養素はほぼ無限の相互作用をもつ可能性を優に物語っています。
これは、免疫系だけでなく、ホルモンバランスやpHバランス、神経系など他の複雑なシステムにも当てはまる話です。
単一の栄養素や薬の効果は、他の化学的要因による変異の可能性を無視して調査できると一般的に考えられていますが、これは明らかに無茶です。
私たちは食べ物の全体から切り離された栄養素を大量投与することについて大きな疑問を持たなければなりません。
私たちの身体は食べ物の全体を食べるように進化してきました。
ですから、その食べ物に含まれている栄養素の結合や相互作用に対処することができるのです。

身体は、正しい食べ物を、適量食べると、その食べ物に含まれている栄養素を自然に代謝して、どの瞬間でも必要な栄養を正確に与えてくれます。
身体は栄養素とその代謝物の濃度をとても慎重にコントロールしています。
*******************************
今回は『WHOLE』からの引用を多く載せています。
身体には、食べ物に含まれる数えきれない栄養素を巧みに利用する能力が備わっています。
しかし、単一の成分を大量に摂取したり、正しい食べ物を適量摂取していなければ、その能力を十分に発揮することはできませんね。
【179号】 2024-7-11
『WHOLE』③
前回は、現在の栄養学はリダクショニズムに則っているが、食べ物に含まれる成分は可変的かつ相乗的であり、体はそれらを厳密にコントロールしながら利用しているという話を書きました。
今回は、遺伝子に目を向けてみたいと思います。
遺伝子が飛躍的に解明され、病気の原因となる遺伝子の解析が進んでいます。
生まれながらの「先天性」疾患と、生まれた後に起こる「後天性」疾患では、圧倒的に後天性の方が多いことはご存じのとおりです。
では、何が原因で後天的に病気になるのでしょうか。
『WHOLE』は遺伝子変異から起こるがんについて記載していますので、ここからはがんについて進めていきます。
例えば、人が別の国に移住すると遺伝子は変わらないままなのに発がん率が移住先の国の率に寄っていく、一卵性双子が同じがんに罹る率はほとんどない、という事実からも、生まれ持った遺伝子だけが病気の原因ではないことは明らかです。
遺伝子は健康と病気の両方の出発点です。
大多数の遺伝子は、健康を作る種類のものです。
そうでなければ、私たちの命は長く持たないでしょう。
しかし、そもそもは健康を作るための遺伝子だったのに、生きている間にダメージを受けて病気を発生させる遺伝子になってしまうものがあります。
ダメージを与えるものとして生活環境にある不自然な化学物質を思い浮かべますが、それだけでなく、日常にある放射線や強い日差し、微生物なども継続的に遺伝子にダメージを与えています。
幸い、私たちの体には日常的にダメージを修復する方法が備わっています。
この修復過程は完全ではないので、生涯のうちには修復されずに次の世代に引き継がれていくものもあります。
一概に悪いことばかりではなく、変異が引き継がれたことで環境に適した種が生き残り、進化してきたのです。

現代遺伝子学は、先天的のみならず後天的な遺伝子変異を突き止めて識別し、その情報を使って病気の診断や治療がもっと簡単にできるようになると信じています。
これぞ、リダクショニズムです。
しかし、遺伝子変異と病気は1対1ではないことに加え、そもそも病気の発生を予防する方法についてほとんど考えられていません。
研究によって、食事とそれがもたらす栄養のほうが、遺伝的バックグラウンドよりもがんの決定要因としてははるかに重要性が高いことが示されています。
適切な栄養は、遺伝子のダメージを予防するだけでなく、すでに傷ついている遺伝子に対して体がどう反応するかにも影響を与えます。
病気の症状が出たときに、多くの場合はそれを和らげたり、症状を完全に予防したりします。
その際に、薬の追加やその他の治療が全く必要ない場合さえあります。
私たちの体には、私たちの遺伝子には、治す方法が備わっています。
つまり、健康をコントロールする力があるということです。
自分の食べるものを自分で選ぶという単純なことを行動に移すだけでいいのです。
【180号】 2024-8-8
『WHOLE』(終)
『WHOLE』の最後は、サプリメントとサプリメント業界におけるリダクショニズムの影響について考えてみます。
『WHOLE』には、以下の記載があります。
100グラムの生のリンゴ(約1/2カップ)が持っているビタミンCと同じ効果の抗酸化活性を調べてみると、1500ミリグラム分のビタミンCに相当することが分かったのです(これは一般的なサプリメントに含まれる量の約3倍です)。
ところが、100グラムのリンゴまるごとを化学分析にかけてみても、ビタミンCはわずか5.7ミリグラムしか見つかりませんでした。
1500ミリグラムにはとても届きません。
まるごとのリンゴ100グラムから見つかったビタミンC類似の活性(抗酸化活性)は、分離された化学物質の相当量が持つ力の、なんと263倍に相当したのです。
言い方を変えてみます。
リンゴの中で起こっているビタミンCと同じような活性作用全体のうち、ビタミンCと私たちが呼んでいる特定の化学物質が占める割合は、1%をはるかに下回るのです。微々たる量です。
この作用の残りの99%以上がリンゴの中の他の化学物質によるもので、ビタミンC単体の潜在的な能力は、リンゴ全体という背景があるときでなければそれほど大きな効果を発揮しないということになります。
第178号にも書いたように、食べ物に含まれる数百、数千の栄養成分は、私たちの想像をはるかに超えた相乗効果を持っています。

市場のサプリメントをみると、ほとんどの製品は単一成分の含有量を謳っています。
相乗効果を謳っていても、単一成分をいくつか配合しただけです。
体内で全く働いていないとは言いませんが、消費者が(宣伝文句や表示から)期待するほどの効果があるかどうかは甚だ疑問です。
それは、残念ながら、マルチビタミンミネラルであっても同じことです。
マルチビタミンミネラルに関しては、日本の規制は海外より厳しく、「ビタミンCは〇〇~△△mgの範囲で含有している」というように、個々の成分すべてで含有量が規定されています。
これはまさに、個々の成分を合わせたら全体になるというリダクショニズム的な考え方に則った製品づくりです。
この考え方を変えない限り、各成分を配合しただけのマルチビタミンミネラルしか作れません。
食べ物に限りなく近いサプリメントを作るということは、技術的にも規制的にもまだまだ発展途上にあると言わざるを得ないのです。
もうお分かりの通り、アロガは今までのサプリメント業界がやってこなかった、リダクショニズムではなくホーリズムなサプリメントを目指している会社です。
植物の、食べ物の、潜在的なチカラを信じて、健康維持を目指しましょう!
【181号】 2024-9-23
Virtual Science Expo. 2024 ①
9月16日(米国は15日)にzoomでScience Expo.が行われました。
1部:シェイン・マカナリー博士とショーン・マカナリー氏
2部:ダン・ファウツ博士とジョン・ホール博士
3部:マーク・ジョンソン氏
の3部構成でした。
米国でのみ販売している『B complex』と『DRIVE』は除き、簡単に内容をシェアします。
【1部:アポトーシスとオートファジーをサポートする製品】
・アポトーシス(プログラムされた細胞死)は、細胞が修復不可能となり交換が必要となったとき、そうする必要があると認識した場合にのみ起こります
・アポトーシスが起こる時点まで、細胞では他のことが起こっています
・それがオートファジーです
・オートファジーは、異常なたんぱく質や細胞内の老廃物などを自ら食べる働きで、分解物を使って新しい健康な細胞を作り出します
・アロガ製品を世に出す時点では、アポトーシスはこれらすべての事柄を包括する幅広い用語でした
・体では、修復、交換、若返りのすべてが起こっています
・オートファジーとアポトーシスが起こるためには、特定の栄養素を必要とします
・私たちの父(ビル・マカナリー博士)は、多くの人々を助けた素晴らしいプロフェッショナルでしたが、中には助けられない人もいました
・なぜ彼らは反応しなかったのか。。。見落としがちな理由があります
・オートファジーが起こるためには、体内のインスリンが低くなければなりません。血糖値が高い状態ではいけないということです
・つまり、炭水化物(糖質)をたくさん食べると、オートファジーとアポトーシスは起こりません
・断食は極めて重要です。断食を36時間ほど続けるとオートファジーは最大限に高まり、次に食事をするまでその状態が続きます
・間食をしたり、寝る前まで一日中食べ続けると、体が修復する時間がなくなり、食べたものが体に大きな負担をかけることになります
・しかし、オートファジーやアポトーシスのプロセスを遂行するためには、断食しただけではうまくいかず、特定の栄養素が必要です
・ある研究ではいくつかの栄養素が挙げられていましたが、もし体がこれらの栄養素を持ておらずに断食すると、がん細胞が増殖する原因となるそうです
・好きなものを食べないようにとは言いませんが、そういうものを食べるなら必要なものを補うべきだということです
・体に良い食べ物の多くは、ひどい味がします
・だから、私たちは味を感じさせないようにカプセルに詰めました
・パスウェイズ・コアは、オートファジーとアポトーシスをサポートするさまざまな成分が含まれている基礎となる製品です
・パスウェイズ・プラス製品は、あなたが心配している分野の製品をコアに追加するように設計しています
【1部:アロエ】
・祖父母や大叔母、大叔父の家に行くと、必ずアロエが植わっていました
・日焼けをしたり火傷をしたり虫に刺されたり、なんにでもアロエの葉をちぎって擦り付けられ、そして治りました
・父は薬を作ろうとしていて、なぜそうなるかを解明しました
・そしてアロエに含まれる糖分子を単離し(先ほどの炭水化物(糖質)ではない別の炭水化物)、安定化し、パッケージできるようにしました
・アロエに含まれるマンノース分子はさまざまなサイズのものがあり、このサイズの分子はこの働き、別のサイズの分子は別の働きといったようにさまざまな機能を持っています
・私たちが本当に欲しいのは「全て」です
・そこでビル博士は、世界中のさまざまなところからアロエを入手することにしました
・アロエの栽培には特定の気候条件が必要です。コスタリカやメキシコ、中国でも非常に質の良いアロエが採れる場所があります。
・『アロエ』の重要な点は、アロエが非常に高価だということです
・私たちは、最高品質のアロエを可能な限り最良の価格で提供しています
・決して安くありませんが、アロエの価値を考えるとかなりお手頃です
・アロエの優れた効果とはなんでしょうか
・細胞に突き出た指のようなものは炭水化物で構成されていて、細胞同士が結合してお互いに会話することができます
・単語から母音を除くとわからないですよね?母音を一つずつ戻すと少しずつはっきりしてきて、コミュニケーションが取れるようになります
・言葉が通じてコミュニケーションできれば理想的にはうまくいくはずです
・だから『アロエ』は、エッセンシャル(不可欠な)シリーズの製品なんです
・地球上で他にも糖は発見されていますが、アロエから取れるものは最高です
【1部:マルチビタミン】
・ボトルの裏を見ると、他の多くの会社の製品ほど各成分量は多くありません
・これは意図的なもので、ビル博士の計画です
・マルチビタミンは食品に代わるものではないので、健康的な食事を摂った上でマルチビタミンで補完すると良い、と考えました
【1部:ショーン・マカナリー氏の体験談】
・1年ほど前、尿路感染症のような症状が出て、泌尿器科医の所へ行きました
・診察を受けたところ、PSA(前立腺特異抗原)値が6程度でした(同年代は3くらい)
・2週間ほどで8程度になり、さらに10に近づきました
・感染症の可能性を考慮して抗生物質を処方されたが、PSAはさらに上昇し、MRI検査へ
・実は、ある時期までアロエカプセルを飲んでいたのだが、パウダーになってから味がまずくて面倒くさくなっていました
・しかし、クランベリージュースやグレープジュースに混ぜるとそれほど不味くないことに気づき、1日7スクープ飲み始めました
・それから、Bone&Joint Support(プラス・ビージェイ)を10カプセル、Skin Support(プラスBS)、Lung Support(日本未発売)、Cardio Support(プラス・カルディバ)をそれぞれ5カプセルと、B17があればがんは生き残れないと本で読んだのでアマゾンでアンズの種を買って1日3粒食べました…とても苦い…
・MRIで何かが見つかったので、テキサス大学サウスウェスタン校の有名な先生のところで見てもらうことになりましたが、私の症状は進行中なのに4ヶ月後でした
・75%くらいの確率でがんを患っている可能性があるので「生検をしてがんを治療しよう」と言われました
・3日後、24か所の生検の結果、すべてが正常組織でした!
・私は製品を飲み続けています、これが私たちの製品が私にしてくれたことです
【182号】 2024-10-4
Virtual Science Expo. 2024 ②
今回は、2部でジョン・ホール博士がお話された、BSシリーズに関する内容です。
9月24日に行われたドクターズ・ミーティングの内容と重複している部分があります。
【2部:皮膚の構造と機能】
・皮膚は3層から成ります
・最も深い層は皮下組織で、主要部分は脂肪細胞です
・脂肪細胞はエネルギーを蓄えています
・皮下組織には、血管、皮脂腺、汗腺などがあります
・真皮には毛包、汗腺、皮脂腺などがあります
・血管は皮下組織を通って真皮に届いていますが、上層部には行かず、そこで止まってしまいます
・真皮にはたくさんの種類の細胞が存在しますが、主要な細胞は線維芽細胞です
・線維芽細胞は、皮膚に強さを与えるコラーゲンと、弾力性・柔軟性をもたらすエラスチンを生成します
・他にも、マクロファージやシュワン細胞があります
・シュワン細胞は神経細胞の末端を覆っていて、痛みのインパルスを持続させます
・表皮は5つの上皮細胞から成っています
・一番下の層は生きた細胞ですが、表面に近づくにつれて細胞は死滅していきます
・新しい細胞を生み出すと同時に、細胞は常に失われています
・これがターンオーバーで、若い頃は28日くらい、歳と共に遅くなっていきます
・表皮の役割のひとつは、感染から守ることで、表皮にもTリンパ球が存在します

(図はイメージ:実際に使用されたものではありません)
【2部:プラスBS(Plus Skin Support)】
・スキンケア製品の大半は外用製品ですが、見栄えを良くしたいのであれば皮膚を健康にしなければなりません
・だから、内側からもしっかりと栄養を与える必要があります
・肌にとって酸化ストレスは大きな問題です
・紫外線はDNAやあらゆるものにダメージを与えますし、化学物質や携帯電話、電子レンジ、テレビ、wifiなどなど、私たちは常に酸化ストレスを受けています
・そのうえ、酸化を助長するような食べ物を食べています
・酸化ストレスは炎症の一因であり、またその逆もしかりです。
・皮膚の健康にとって、オートファジー、アポトーシス、酸化ストレス、慢性炎症すべてが関係しています
・プラスBSはこれらすべてに対応しています
・抗炎症薬とは違い、正常な方法で体が炎症に対処するのを助けます
<目の健康について>
・プラスBSに配合されている成分が目に良いという研究があります
・アムラには抗酸化作用をもつビタミンCや血流を改善する働きがあるビタミンAが含まれています
・また、アムラにはポリオール反応(下図参照)を制御するのに役立つ成分が含まれています

・マンゴスチンにもビタミンCが含まれています
・マンゴスチンの活性成分キサントンには、抗炎症、抗酸化、抗糖尿、抗肥満、抗菌、肝臓保護、心臓保護、神経保護などの働きがあり、眼球の血流を促進します
・また、眼球の光受容体へのダメージを防ぎ、黄斑変性症の進行を遅らせると考えられています
・ツボクサは、加齢による目の損傷を抑制するのに役立つと考えられています。(網膜のロドプシン生成を促進して視力障害を予防する、緑内障における網膜神経節細胞のアポトーシス予防、の文献が見つかった)
・そのほか、フラボノイドや他の成分が目の健康に良いという研究があり、プラスBSには目の健康をサポートする成分が含まれています
【2部:BSゲルクリーム】
・加齢によって肌は水分を失い乾燥しがちになるので、適切な水分供給が必要になります
・また表皮は、オートファジーとアポトーシス、その他諸々の働きが起こる場所なので、それらをサポートする栄養が必要です
・BSゲルクリームの素晴らしいところは、違いがすぐにわかることです
・そして長期にわたって使うことで、本当の違いが出てきます
<ビル・マカナリー博士の創傷治癒製品>
・ビル博士が最初に開発したアロエ製品「ハイドロゲル・ドレッシング」は毛細管現象が起こることが分かっていました
・通常、瘢痕が残る(傷跡)ものですが、アロエベラ成分配合のジェルは肉芽が形成され、跡がほとんど残りませんでした
・50代でstretch marks(肉割れ、妊娠線)が何十年もあった女性がこの製品を使ったところ、4~6ヶ月で消えたそうです
・ニキビ跡がある人は何ヶ月もかかったけど毎日つけていたらだんだんきれいになっていったそうです
【183号】 2024-10-19
Virtual Science Expo. 2024 ③終
今回は、2部でダン・フォウツ博士がお話された、消化器系サポート(プラス・オージャス)に関する内容です。
【2部:定義】
・微生物叢(マイクロバイオータ)とは、微生物そのものの集合体です
細菌、ウイルス、真菌などが存在します
・微生物叢の環境をマイクロバイオームと呼びます
有益な『良い』微生物と、潜在的に有害な『悪い』微生物の両方を含みます
・プレバイオティクスとは、腸内の有益な微生物の成長を促進する難消化性の食品成分です
・プロバイオティクスとは、摂取または身体に適用することで健康上の利益をもたらすことを目的とした生きた微生物です
・腸内細菌叢には、100兆個以上の微生物(細菌、酵母、ウイルスなど)が存在します
・胃腸管には5000種類以上の異なる種が存在します
【2部:腸内細菌叢の6つの役割】
・腸上皮の完全性の維持
・自然免疫および獲得免疫の両方の発達
・難消化性糖質の消化
・二次胆汁酸の生成
・異物代謝
・病原体からの保護
【2部:〇〇-腸-腸内細菌叢 軸】
≪口腔-腸-腸内細菌叢 軸≫
・口腔内微生物叢は体内で2番目に大きく、その数は200億個の微生物、700種以上の細菌、真菌、ウイルス、原生動物にのぼります
・口腔微生物叢の変化は歯肉炎、歯周炎、虫歯、口腔がんに関連しています
・緑膿菌は 地球上で最も有害な細菌のひとつです
≪脳-腸-腸内細菌叢 軸≫
・神経、内分泌、免疫、代謝経路を通じて腸と脳を結ぶ双方向のコミュニケーションシステムです
・腸に問題があると脳に信号が送られ、同様に、脳に問題があると腸に信号が送られます
・胃や腸の不調は、不安、ストレス、うつ病の原因となることもあれば、その症状であることもあります
≪皮膚-腸-腸内細菌叢 軸≫
・腸内の善玉菌や悪玉菌の過剰増殖は皮膚にも影響を及ぼし、その逆もあります
・腸管バリア、炎症性メディエーター、代謝物などが関与します
・例えば、乾癬、アトピー性皮膚炎、ニキビ、脂漏性皮膚炎などです

≪筋肉-腸-腸内細菌叢 軸≫
・腸内細菌叢と筋肉の双方向の関係が、筋肉の量、質、機能に影響を与える可能性があります
・腸内細菌叢は、筋肉の健康に影響を与える短鎖脂肪酸や二次胆汁酸などの代謝物を生成します
・腸内細菌叢は、アスリートの健康、ウェルネス、スポーツパフォーマンスにおいて重要な役割を果たしている可能性が高い
≪腸-膵臓-肝臓 軸≫
・消化管、肝臓、神経系は3方向の情報交換システムを形成しています
・腸肝軸に沿った双方向のクロストークは、胃腸の健康と疾患を制御しています
・臨床的証拠として、非アルコール性脂肪性肝疾患、アルコール性肝疾患、原発性硬化性胆管炎における腸と肝臓のクロストークの乱れなどが示唆されています
≪腸内細菌叢-免疫システム 軸≫
・免疫システムは、腸内細菌叢、中枢神経系(CNS)、腸神経系(ENS)、その他の構成要素で構成されています
・腸内細菌叢は免疫系に大きな影響を与え、免疫反応の調整、免疫恒常性の維持、脳とのコミュニケーションなどの作用があります
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消化管は栄養を吸収して全身に送るだけではなく、全身の臓器に影響を与えます。
消化管サポート(プラス・オージャス)は素晴らしい製品です。
まず、LPSとは何か?から始めましょう。
LPSとは、Lipo Poly Saccharide(リポ多糖)のことです。
絵のようにグラム陰性細菌の細胞表面に露出している糖脂質です。
比較的古くから知られていて、私も試験管内実験(in vitro)のpositive control(陽性対照)として使っていました。
土のある生活環境に住んでいると、知らず知らずのうちにグラム陰性細菌と接していますが、都会に住んでいるとその機会が少なくなっているといいます。


外から侵入した異物を最初に迎え撃つのは、自然免疫です。
好中球やマクロファージといった免疫細胞が、異物を食べることによって除去します。
マクロファージは食べるだけでなく、他の免疫細胞を呼び寄せて患部の回復を促します。
マクロファージは治癒能力に関係する免疫細胞であり、体の修復の指令を出す司令塔なんです。
マクロファージは、LPSを細菌の一部として認識します。
細菌そのものではないところがミソです😄
カズレーザーさんの言葉を借りれば「細菌が来るぞと匂わせておいて」、LPSはマクロファージを活性化します。
これは、細菌に見立てたビーズをマクロファージが貪食する様子です。
LPSで処理した前と後とでは、ビーズを取り込む量が違うことがわかります。
マクロファージを活性化することで、食べる能力や他の細胞を呼び寄せる能力が上がり、自然免疫が強化されるのです。

マクロファージは患部に集まってきて仕事をするわけですが、この動きは加齢によって遅くなります。
マクロファージを活性化するLPSは、口から摂取する方が良く、玄米やひらたけに多く含まれているということで番組は終了しました。
アセマンナンもマクロファージを活性化しますが、LPSと何が同じで何が違うのかは気になるところですね。(次回に続く)

【165号】 2023-11-1
マクロファージ活性化②
前回は、グラム陰性細菌の細胞表面にあるLPS(リポ多糖)が、マクロファージを活性化することで、治癒力や免疫力を助けるという内容でした。
LPSはどうやってマクロファージを活性化するのでしょうか?
マクロファージには、LPSが結合する受容体があります。
専門的にはTLR4(Toll Like Receptor 4)といいます。(図の青い丸)
TLRに番号がついていることからもわかるように、TLRには1~11まであります。
それぞれのTLR受容体に結合するもの(リガンドといいます)は、細菌や真菌の細胞表面にあるリポ多糖やリポタンパク質、ウイルスのRNAやDNAなどさまざまです。
ただし、病原体を細かく認識しているのではなく、ザクっと認識しています。
自然免疫では、「病原体に必ず存在し、かつ、自分(宿主)にないもの」という括りで広く認識する必要があるからです。
これをパターン認識といいます。
パターン認識については、以前ブログで紹介しました。

マクロファージは最前線で体を守る細胞ですから、病原体をパターンで認識する受容体は他にもあります。
C型レクチン受容体です。
C型レクチン受容体にも多くの種類があり、マンナン多糖類を認識する受容体がいくつもあります。
代表的なものがマンノース受容体(MR:図の赤い丸)です。
なぜ、マンナン多糖類を認識する必要があるのでしょうか?
私たちの細胞表面には糖鎖があります。
細菌、真菌、ウイルスなど病原体の細胞表面にも糖鎖があります。
ヒトの糖鎖末端はシアル酸やフコースであるのに対して、病原体の細胞表面にはマンノースが露出していることが多いのです。
例えば、これはインフルエンザウイルスとヒト免疫不全ウイルス(HIV)の表面にあるマンノースです。
病原体の表面にあるマンノースを認識することで、自然免疫はすばやく対応できるようになています。
より詳しい内容は、以前ブログで紹介しています。
マンナン多糖類はLPSと同じように「病原体が来ると匂わせて」マクロファージを活性化することができるのです。

【166号】 2023-11-15
マクロファージ活性化③
前回、前々回は、マクロファージを活性化する多糖について書きました。
マクロファージは、病原体の細胞表面にある糖鎖をザクっと認識し(パターン認識)します。
その糖鎖に似た多糖類、特にマンナン多糖類は効率的にマクロファージを活性化することができます。
さて、マクロファージといえば、病原体や細胞の死骸を食べて除去してくれる細胞というイメージですよね?
こちらのマクロファージは、古典的マクロファージ、M1と呼ばれます。
え?マクロファージは1種類ではないの?
そうなんです。マクロファージは、状況に応じて働きを変えることができます。
マクロファージはお掃除した後、組織の修復にも関係していて、こちらのマクロファージは、代替的マクロファージ、M2と呼ばれます。
マクロファージは多種多様な機能を持っていて、分類に関してはまだはっきりしていない状態のものもあるのですが、通常はM1とM2に分類されます。
M1マクロファージは炎症性、M2マクロファージは抗炎症性の表現型を持ちます。

炎症型のM1マクロファージは、第164号で紹介したリポ多糖(LPS)やインターフェロンγによって誘導され、炎症性サイトカインを分泌します。
そして、細菌やウイルス、がん細胞などを死滅させ、食べて処理します。
このようにM1マクロファージは、感染防御や抗がん作用を通じて、恒常性維持に関わっています。
しかし、過剰な免疫応答は慢性炎症や炎症性疾患につながるので、正常に制御されなければなりません。
逆に抗炎症性M2マクロファージは、全く違う刺激によって活性化され、感染などで傷ついた細胞を除去した後の創傷治癒や血管新生を誘導します。
このようにM2マクロファージは、臓器や組織を維持し、免疫のバランスを調節する働きをします。
しかし、M2マクロファージの中には、腫瘍の進行を促進する腫瘍関連マクロファージがあることが知られていて、マクロファージが持つさまざまな機能が、健康維持や疾病の治癒/悪化に深く関係していることがわかってきています。
マクロファージは、ただ単に活性化すればいいというものではなく、正しく制御された中でさまざまな機能を発揮できる状態にしておくことが重要なのです。
【167号】 2023-12-11
マクロファージ活性化④終
マクロファージは、病原体や細胞の死骸を食べて除去するときは炎症型の古典的マクロファージM1として働き、お掃除が終わった後は組織修復にも関与する代替的マクロファージM2に移行します。
M1マクロファージは、感染防御や抗がん作用を通じて、恒常性維持に関わっています。
しかし、過剰な免疫応答は慢性炎症や炎症性疾患につながるので、正常に制御されなければなりません。
一方で、抗炎症性M2マクロファージは、全く違う刺激によって活性化され、感染などで傷ついた細胞を除去した後の創傷治癒や血管新生を誘導し、臓器や組織の維持や免疫のバランスを調節する働きをします。
しかし、M2マクロファージの中には、腫瘍の進行を促進する腫瘍関連マクロファージがあることが知られていて、マクロファージが持つさまざまな機能が、健康維持や疾病の治癒/悪化に深く関係していることがわかってきています。

マクロファージが正しく機能するには、免疫細胞群やその細胞が分泌するサイトカイン/ケモカインといった情報伝達物質がセットになって役割を果たしています。
M1マクロファージからM2マクロファージに移行するには、セットごと変わらなければなりません。
そこで、マクロファージを正しく制御するモジュレーターとして抗炎症特性を持つファイトケミカルが注目されています。
耳に馴染みのあるファイトケミカルだけでも、ルペオール、レスベラトロール、アロエエモジン、ケルセチン、ケンフェロール、ナリンゲン、ダイゼニン、ゲニステイン、クルクミンエピガロカテキンガレート、フォルスコリンなど多数挙げられています。
パスウェイズ製品に配合されている植物はみな、抗炎症作用を持っています。
抗酸化作用、抗細菌・抗真菌・抗ウイルス作用、抗がん作用なども持っています。
細胞内外で機能している複雑な経路をコントロールするには、このような植物の力が大きな役割を果たしているのですね。
【168号】 2023-12-26
2023年を振り返って
2022年10月にビル・マナカリー博士夫妻が来日し、その余韻を味わっていましたが、大変残念なことに1月末、ビル・マナカリー博士の訃報が届きました。
改めてマカナリー博士の功績に思いを馳せ、感謝し、世代交代したアロガのさらなる発展を期待して2023年はスタートしました。
パスウェイズ製品ではラインナップの見直しが行われ、プラス1の廃版に伴いプラス2~5はそれぞれ、プラス ビージェイ、プラス ブレイナー、プラス オージャス、プラス カルディバになります。
また、グリクマーリはカプセルからパウダータイプに変更なりました。
ビジネス面では、登録パックの種類/内容/パックボーナスがより魅力的なものになり、2024年に向けての好材料になっています。
フィールドでは、BSシリーズを愛用してくださる方が増え、「使い心地がいい」「シミが薄くなった」「シワが減ってきた」「湿疹が治った」など嬉しい感想がぞくぞくと届いています。
また、毎日欠かさずに製品を食べ続けている方々から「今までで一番良い検査結果が出た」「体調が良くなった」という声をいただいています。
私たちの体は37兆個もの細胞で構成されていて、毎日数百億個ともいわれる細胞が入れ替わっています。
その中には、がん化した細胞や老化細胞が含まれていて、放っておけば病気の引き金になるリスクが高まります。
毎日、地道に、アポトーシスをサポートすることがリスクを下げる。。。これは机上の理論でしょうか?
いいえ、毎日きちんと食べ続けている方々が証明してくださっています。
ホール博士は「健康維持も、疾病予防も、病気からの回復も、必要な栄養素は一緒です」とお話しされています。
まさにその通りですね。
個人的には、アロガ製品の有用性を裏付ける科学的記述が多く入手できたことです。
2016年にアロガを始めてからずっと、製品に使われている植物の情報を集めてきましたが、細胞にどのように働きかけているのか、どんな作用を持っているのかをまとまった形で示すことができないでいました。
しかし、ここ2,3年で、植物が持つチカラを包括的に評価する論文が出てきました。
内容は今後も各セミナーなどでお伝えしていきますが、「汝の食を薬とし、汝の薬を食とせよ」という言葉の真髄が解明されてきたのだとワクワクしています。
アムラ:Molecular Mechanisms of Cancer Prevention by Gooseberry (Phyllanthus emblica)
カバノアナタケ:Inonotus obliquus – from folk medicine to clinical use
オオアザミ:Mechanistic Insights into the Pharmacological Significance of Silymarin
ツボクサ:Therapeutic properties and pharmacological activities of asiaticoside and madecassoside: A review
ヤマイモ:Diosgenin and Its Analogs: Potential Protective Agents Against Atherosclerosis
バコパ:Pharmacological attributes of Bacopa monnieri extract: Current updates and clinical manifestation
2024年もアロガの素晴らしさを広めていきましょう!
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